猫が人間の食べ物を食べるとどうなるの?パンが良くない理由
2017.9.23
人間が当たり前に食べていても、猫に与えてはいけない食べ物や与えないことが望ましい食べ物がたくさんあります。
パンもその一つで、小麦やイースト、塩分も猫の体にとっては良いものではありません。
猫がパンを食べると体の中でどんなことが起きるの?食べさせてはいけない食品やその影響などをまとめました。
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記事の概要・目次
パンは猫などの肉食動物には消化しにくい食べ物
猫は肉食動物です。穀類や野菜を中心に食べる人間とは、身体的な構造に違いがあります。
人間のような雑食性の動物の体は、食べるものに合った消化酵素で消化し栄養として吸収します。
猫などの肉食動物は、肉の主な成分であるタンパク質や脂質を消化する働きに優れています。逆に野菜や炭水化物は、過剰に摂取すると消化しきれずに胃腸で発酵してしまうことがあります。
パンなどの炭水化物は、絶対に食べさせてはいけない物ではありませんが、猫の体にとって良くないものだと思っておいてください。
食べさせるとしても週1回程度、一度にドライフード2~3粒程度の量に留めておきましょう。
パンを与える量が多いと、腸内で発酵してガスが溜まることにより便秘になってしまったり、消化不良で下痢になる可能性があるのです。
一度食べて味が気にってしまうと、その後も食べたがるようになってしまうので、かわいいからといって人間の食べ物を与えるのは極力避けた方がいいでしょう。
パン以外にも猫にあげてはいけない食べ物はいろいろある
猫にパンを与えてはいけない理由は、いくつかあります。
◆パンのイースト菌が腸内で発酵してガスを発生させ便秘や下痢の原因になる
◆イースト菌が生み出すアルコールで中毒になる
◆人間と同じように小麦や卵にアレルギーを持つ猫がいる
◆パンに使われるわずかな塩分も猫にとっては腎臓病の原因になる
◆生地にレーズンが入ったものや、調理パンに玉ねぎが入っているものがある
イースト菌には一般的に「ドライイースト」と「生イースト」があり、ドライイーストを使用したパンでは弊害が出にくいとされています。
しかし、出来上がったパンから、そのどちらを使ったか見分けることは不可能です。
人間が何気なく食べているレーズンや玉ねぎなど、パンそのもの以外にも猫の体に害がある食品について知っておきましょう。
人間の食べ物には、それほど塩気を感じなくても加工の過程で塩分を含んだものが多くあります。
ほとんど塩味を感じない程度でも、猫がたびたび口にしていると塩分の摂りすぎで腎臓病を引き起こしてしまうことがあるのです。
パンだけじゃない!猫にとっては危険な食べ物といえばネギ!
私たちの食卓にはおなじみのネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニンニク、ニラなど)も、猫にとっては毒のようなもの。
猫以外にも多くの動物は、ネギ類を食べ「ネギ中毒」の状態になると溶結性貧血になってしまいます。
ネギ類に含まれる成分には、その働きによって赤血球が壊されて溶結性貧血を引き起こすものがあります。それだけではなく、血液を作り出す骨髄にまで悪影響を及ぼすことがわかっています。
◆ネギ中毒の症状
・元気がない、ふらつく
・心拍数の異常
・血色素尿
・下痢や嘔吐
・黄疸
軽症であれば、じきに回復しますが子猫や高齢の猫、アレルギーや病気がある猫は重症化することもあるので注意が必要です。
加熱しても猫にとって害のある成分には変化がないので、煮込んで溶けていたり煮汁に含まれているので与えないよう注意しましょう。
人間が食べているものの多くに、猫の体には良くないものがあることを念頭に置くべきですね。
パンは猫に「与える必要性がない」食べ物の一つ
猫と同じように多くの家庭で飼育されている犬は、猫と違って雑食性なので植物性の食べ物も栄養として摂り込むことができます。
しかし、本来純粋な肉食である猫は穀類などを食べても栄養として体に摂り込むことはできません。
逆に内臓に負担をかけて病気の原因になってしまいます。
パンの原料である小麦は、でんぷん質を多く含んだ栄養価の高い食物。猫は、このでんぷん質を消化・吸収する能力が犬の半分以下しかありません。
ペット用品を扱うショップなどで、犬のためのパンやケーキが販売されているのを見かけますが、猫用のパンはありませんよね?
猫にとってパンは食べても栄養にもならず、時に体調を崩す原因になるだけのものなのです。
パンを食べていると猫が欲しがってあまえてくる。パンを上げると喜んで食べている姿がかわいい。
そんな理由でパンを与えることは、結果的に猫のためにはならないのです。
猫には猫用の食べ物を。愛情があればこそ我慢を覚えさせて
室内飼いの猫が人間の食べ物を食べてしまうとしたら、その原因は人間が与えているか、猫の手が届くところに食べ物を置いているかのどちらかです。
食品は、猫が勝手に食べられないように戸棚や冷蔵庫にしまいましょう。ビニールや紙の袋など猫の爪と牙にかかれば、あっという間にビリビリに破られてしまいます。
食事のあとの食器はすぐに片付けるようにしてください。残ったものやソースなどを舐めたりしてしまいますからね。
そして、猫が人間の食べ物を食べてしまう理由の一番は「人間が与えてしまう」からではないでしょうか。甘えた声ですり寄られると、つい「少しなら」と与えてしまう。そんな心当たりはありませんか?
当たり前に食べているお菓子の塩分。与えすぎによる肥満。
かわいいからこそ健康に気を遣って、そこはグッと我慢するところです。
ねだられても与えない。人間の食べ物をこっそり食べないように管理する。それが続けば次第に食べ物に対する反応も変わってくるはず。
与えるなら、猫用のフードやおやつを決まった分量内で上げるようにしましょう。
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