突発性難聴でステロイドが効かないときの対処方法や治療法
2017.11.20
突発性難聴でステロイドが効かないときにはいったいどうしたらいいのでしょうか?
対処方法や治療法はどんなものがあるの?
突然、耳の聞こえが悪くなる突発性難聴・・なってしまったときの対処方法や治療法について紹介します。
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記事の概要・目次
ステロイドが効かない?突発性難聴とは?
耳の内耳の器官の働きが悪くなり、突然耳の聴こえが悪くなってしまう突発性難聴。
耳がこもった感じや耳鳴り、痛みがといいような症状が起きます。菌の感染やストレスが原因となりますが、耳鼻科を受診して聴力検査が必要となります。
突発性難聴と診断された場合は、素早い処置を行わなくてはいけません。発症してから1週間以内に治療することが大切です。1週間を過ぎてしまうと回復しない場合があります。
突発性難聴になり1か月経過してしまうと、回復するのは難しく後遺症が残る事もあります。このため、早急な対応が肝心です。
治療は点滴でステロイドを投与となり、ステロイドの量を徐々に減らしていくものとなります。ステロイドを投与した場合、体内の免疫力が下がってしまうため入院が必要となります。投薬となることもありますが、回復の効果が低くなる可能性があります。
身体的にステロイドを長期間投与するのはよくないので約2週間程度で治療が終わります。ステロイド治療後、聞こえにく場合はビタミン剤の投与が行われます。血流を良くして症状が軽くなるようにします。
突発性難聴でステロイドが効かないときは他にどんな方法が?
突発性難聴でステロイドが効かないときには、再生医療や人工内耳という方法もあります。
突発性難聴の症状は再生医療で改善する可能性があります。再生医療の方法は、細胞の成長を促す薬剤を染み込ませたゼラチンを耳の中に入れることで弱った細胞の機能を回復させるというものです。
この再生医療により、全く聞こえない人が音を感じたり軽度の突発性難聴の人は正常に近い状態まで改善した例もあります。副作用はとくになかったそうです。もともと、人には自然治癒力がありますが、再生医療で細胞の成長を促すサポートをすることで回復する助けができるのかもしれませんね。
人工内耳は、マイクで音を捕らえて電気信号に変える体外装置と、患者の耳の後ろの皮膚の下に埋め込んだ小型の体内装置が必要となります。
内耳にある蝸牛に電極を挿入します。働かなくなった内耳をバイパスして感覚神経に電気刺激を直接与える装置が人工内耳です。この体内装置は故障しなければ一生使えます。
体外装置はお風呂や寝るときははずします。正常聴力までは戻りませんが音を感じることができます。
突発性難聴にステロイドが効くか効かないかは初期治療にかかってる?
突発性難聴は初期治療がとても重要です。ステロイドを中心とする治療は、効く場合と効かない場合があります。
効く場合であっても、発症から1週間以内に開始することができなければ効果が期待できないことがあります。できれば2週間に治療できるといいでしょう。
突発性難聴は時間が経ち、症状が固定してしまうと治りにくいと言えます。聞こえにくい、普段と違う耳鳴りがあるときにはすぐに耳鼻科に行きましょう。
突発性難聴が軽いと耳に異常がある事に気が付かないこともあります。めまいの症状から内科を受診してしまうケースもあります。
耳鳴りとめまいがあるときは、耳鼻咽喉科に行きましょう。診断や治療のための設備が充実しているところがおすすめです。
耳や鼻にでる症状は風邪と間違えることもあるかもしれません。熱や咳がなく、耳鳴りやめまいがあるときには突発性難聴の可能性もあるのではやくに受診してください。
突発性難聴はメニエール病が原因?女性に多く見られるメニエール病
メニエール病は、内耳が水ぶくれの状態となり内耳性めまいのあるものをいいます。女性がなることが多く発症する年齢は30歳代後半~40歳代前半となります。
メニエール病になってしまう原因には、精神的・肉体的疲労、ストレス、睡眠が不足している、気圧の変化などがあげられます。症状は、突然おこる激しいめまいで10分位から数時間続くこともあります。他に、吐き気、嘔吐、冷や汗、顔面が白くなる、動悸などの症状があります。数秒~数十分程度の短いめまいの場合はメニエール病の可能性が低いです。何度も長いめまいを繰り返すときにはすぐに受診しましょう。
他にも、耳が聞こえにくや耳のふさがった感じがしたり耳鳴りなどが現れます。治療は、利尿剤系統のイソソルビドを使うことが多くビタミン剤や末梢血流改善剤なども使われます。ビタミン剤や末梢血流改善剤は、内耳の神経細胞や内耳神経の活動をよくしてくれます。
早期の診断や早期の治療が回復に繋がりますがめまいと耳が聞こえにくのが続き治りにくいものもあります。
突発性難聴を治療するには?ステロイド以外の治療法
突発性難聴の唯一の根治治療といえるのが、星状神経節ブロックとなります。根治率は3割程度となっています。
星状神経節ブロックは、内耳神経への血管を表面麻酔剤のブロックで拡張させて血流を多くさせることが目的となります。星状神経節は脳幹へ向かう交感神経節の上から3番目の神経節です。患部とかなり離れているため、回復する場合とそうでない場合があります。
混合ガス吸引治療は、酸素95%と二酸化炭素5%の混合ガスを吸引し、血管を広げ血液量を増やす治療となります。痛みも副作用ありません。大きな耳鼻科や突発性難聴の治療に力を入れている耳鼻科で受けることができます。
どんな治療法でも、突発性難聴になってから少しでもはやくにはじめることが大切です。突発性難聴かも?と思ったらすぐに病院へ行き受診しましょう。入院する必要があるのであれば、したほうがいいです。そのときに無理をして、長い治療であったり再発をして苦しんでいる人が多くいます。
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