目の周りのヘルペスは眼科の病院へ!悪化すると怖い角膜ヘルペス
2017.8.29
ヘルペスは口の周りだけでなく、目の周辺にできることもあります。この場合は眼科の病院も受診してください。
皮膚だけでなく角膜にも感染することがあるのです。放置して重症化すると失明の危険も!
目の近くにヘルペスができた、目に違和感がある…。注意したい角膜ヘルペスの話です。
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記事の概要・目次
目の付近にヘルペスができたら早めに眼科の病院で診察を!
疲れて免疫力が落ちていると口元にヘルペスができてしまうことがあります。痛みを伴う小さな水ぶくれができるヘルペスは、唇付近にできるイメージがありますが、ほかの場所にできることがあります。
通常、ヘルペスになった場合には皮膚科を受診しますが、目の周りやまぶたなどにヘルペスができてしまった場合は「角膜ヘルペス」になる可能性が高いので、眼科を受診してください。
角膜ヘルペスとは、その名の通り目の角膜にウイルスが感染するもので「上皮質タイプ」と「実質タイプ」の2種類があります。
◆上皮質タイプ
角膜の上皮に炎症が起きるもの。治療には抗ウイルス剤や抗菌の目薬を処方します
◆実質タイプ
角膜の内部で炎症が起きます。治療には抗ウイルス剤とステロイドを処方します
角膜ヘルペスは、治癒しても4人に1人が2年以内に再発すると言われています。罹患経験がある場合は、違和感を感じたら早めに診察を受けるようにしましょう。
角膜ヘルペスを悪化させてしまうと、角膜移植が必要になる場合もあるのです。
目の周りのヘルペスは角膜炎がコワい!早めに病院で治療を!
目の周りにヘルペスができた場合、普通のニキビやよくある湿疹と勘違いすることも多いようです。
ヘルペスの場合、チクチクとした痛みや強い痒みを感じることがあります。また、痛痒さと同時にムズムズする感覚を覚える人もいます。
ニキビと違い、徐々に広がることで気づくといった場合もあるのです。
皮膚から感染してヘルペス性の角膜炎や結膜炎になってしまうと、痒みや視力の低下、物が見づらいなどの症状があります。
皮膚科と同時に眼科での診察・治療が必要です。ヘルペス性角膜炎は、ひどくなると最悪失明の恐れがある感染症。軽く考えずに、早めに治療することが大切です。
点眼薬や軟膏を使った治療で、1週間程度で症状は治まります。
軟膏を使用したあとは一時体に非常に視界が悪くなるので、仕事や学校を休む必要が出てくるかもしれません。
角膜ヘルペスはとにかく早く病院へ。目の違和感を甘く見ないで
角膜ヘルペスは、目の角膜部分がヘルペスウィルスに感染することで発症します。わかりやすく言うと、黒目の部分にヘルペスができてしまうものです。
唇の周辺にできる口唇ヘルペスと同様、風邪や疲労で体力や免疫力が低下していると発症する危険性が高くなります。
ヘルペスは一度感染すると、何度も再発するおそれが高いので、症状が出たときは医師の指示に従ってきちんと治すことが大切です。
◆角膜ヘルペスの主な症状
・眼の充血
・ゴロゴロとした異物感、違和感がある
・急に視力が落ちた
・視界が曇ったり、カスミがかかったように見える
これらの症状はアレルギー性結膜炎と似ているので、もともとアレルギーがある人は、いつもの症状だと思い込んで気がつかないこともあります。
角膜ヘルペスの場合は、主に片方だけに発症するので気が付く場合もあります。しかし、稀に両目に症状が現れることがありますので、目の違和感を感じたら早めの受診が必要です。
角膜ヘルペスは病院でどんな検査をしたらわかるの?
角膜ヘルペスの検査は「細隙灯顕微鏡」という器具を使って行われます。
これは、細長い光を目に当てることで、表面の傷や炎症の有無などを調べることができるものです。目の表面にある角膜だけでなく、虹彩や水晶体といった部分まで検査できます。
角膜ヘルペスの場合は、濁っていたり、モヤのようなものが見えます。
また、角膜ヘルペスになると角膜の知覚が低下し、触れられても感じない、感じにくいといった状態になります。
そのため、角膜の表面にナイロンなどを直接触れさせて、感じるかどうかを確かめる触診を行う場合もあります。
治療は、ウイルスが活動性か非活動性かで使用する薬が多少違います。点眼薬や軟膏などが処方されますが、必ず医師の指示に従って完治するまできちんと治療してください。
再発しやすく、その場合に重症化して最悪失明の可能性もある感染症なのですから。
再発しやすい角膜ヘルペス。普段から再発防止を意識して
角膜ヘルペスは、上記のように放置・悪化で失明したり、角膜移植が必要な状態にまでなってしまう可能性がある病気です。
ただ、早期に適切な治療を行えば必要以上におそれる必要はありません。ですので、必ず放置したり、勝手に治療を中断したりしてはいけません。
再発のリスクが高いので、普段から体調管理に気を付けて免疫力を落とさない生活を心がけましょう。
◆角膜ヘルペスを再発させないために
・疲労やストレスをため込まず、適度に栄養や休息を取る
・紫外線を浴びると再発リスクが高まるので、UVカットのメガネやサングラスを使用する
・ヘルペスに限らず、目に違和感があるときはコンタクトレンズは使用しない
眼に不調があると、日常生活にもさまざまな不便が生じてしまうもの。目に違和感を感じたら、面倒だと思わず早めに病院へ行きましょう。
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