長く続く咳は背中や腹筋に筋肉痛を引き起こすことがある
2017.9.7
咳が続く喘息や、ひどい風邪。そのうち背中に痛みが…もしかして筋肉痛?
風邪などで出る咳は、身構えていない状態で出るので思った以上に体に負担を掛けています。
咳が続くと、お腹や背中が筋肉痛になってしまうことも珍しくありません。咳と筋肉痛の関係を見てみましょう。
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記事の概要・目次
咳が続くと背中が筋肉痛になることがある
咳が出るのは上気道(鼻や鼻腔、咽頭など)、下気道(気管や気管支、肺など)の分泌物を体の外に排出しようとして起こる反応です。
意識的にする「咳払い」とは違い、風邪や乾燥によって引き起こされる咳は無意識のうちに出てしまうものです。体に害のある異物を取り除こうとして、ある意味強制的に咳が出てしまうことになります。
咳をしているときの体の状態をよく考えてみてください。咳をする瞬間、全身に力が入るような感じになりませんか?
腹筋や背筋、肋骨やわき腹といった上半身は、特に全体に筋肉を使っていることがわかるでしょう。
実は咳をするということは、思った以上に体には負担がかかることなのです。
私たちは動作の前には「これからこういう動きをしよう」と構えているのもです。風邪などで突発的に出る咳の場合は、体の準備ができない状態で繰り返されてしまうことになり、筋肉に疲労がたまって筋肉痛を引き起こしてしまうのです。
咳による背中の筋肉痛は咳の症状を抑えなければ繰り返す
筋肉痛になる原因には、【1.トレーニングなどで筋肉繊維が傷いた場合】と【2.運動によって疲労物質が筋肉の中に溜まっている場合】があります。
風邪や気管支の炎症などで頻繁に咳をすると、腹筋や背筋に負担がかかり【2】と同じ状態になってしまうからです。
トレーニングでの疲労が原因であれば、休養することで軽減されていくでしょう。しかし、咳が原因の筋肉痛は咳の症状を改善しなければ、何度も筋肉痛を繰り返してしまいまず。
筋肉痛の部分は温めて血行を良くしたり、マッサージなどで痛みに対処しましょう。
同時に咳が出ないようにすることも重要です。風邪であれば栄養や睡眠と摂りつつ体を休養させることが大切ですね。
乾燥などで咳が出てしまう人は、マスクをしたり、のど飴を舐めるなどの喉の保湿に気を配りましょう。
喘息など慢性の症状がある場合は、医師の診察・投薬を受け症状を抑えられるように自己管理が必要になります。
咳はなくとも高熱が原因で背中の筋肉痛や関節痛が起こるかも
風邪やインフルエンザなどになると、咳・鼻水・頭痛・発熱などさまざまな症状が現れます。
高熱が出た場合には、筋肉痛や関節痛といった体の痛みを生じることがあります。これは免疫細胞が体に入り込んだウイルスと戦って、体の外に排出しようとするために生じる痛みです。
咳の症状がある場合は、咳が原因で普段あまり使わない背中の筋肉が酷使されたことで筋肉痛が生じることも。
これらの痛みはインフルエンザの症状が収まり、体調・体力が回復する中で自然に治っていきます。
ただし、筋肉痛があまりにひどいと睡眠を妨げるなど、体力の回復にも影響してしまいますので、医師の診断の元で解熱鎮痛剤を処方してもらうことが必要になる場合オあります。
病院に行けない場合などは、関節の痛みが強い場所だけを氷で短時間冷やすのも効果的です。
背中の筋肉痛、実は原因が内臓の可能性も!
風邪などで咳が続く場合は、背中の筋肉に負担がかかることで筋肉痛などの痛みがでることがあります。鎮痛剤や湿布薬なども準備しておいた方がいいかもしれません。
また、背中の筋肉痛だと思っていたいたみが、実は内臓に原因がある可能性も。
胃や膵臓などの臓器になんらかの病変があると、内臓そのものというよりも背中が痛いと感じることがあります。
風邪の症状や咳が治ったのに背中の痛みが続くといった場合には、他の病気や内臓の不調を疑うことが必要かもしれません。
体質的に喘息がある場合には、毎日の服薬・薬剤の使用で症状がかなり軽減されるものもあるので、日ごろから体調の自己管理をしておきましょう。
高齢者や無理なダイエットを続けて骨がもろくなっていると、咳をしただけで肋骨を骨折してしまう人がいるといいますから、骨も含めた体調管理が必要になりますね。「
背中の筋肉痛、実はその原因が肺炎かもしれない?
「風邪」という病名は頻繁に使うものの、その症状は個人差や季節などによっても大きく違います。
咳・鼻水・喉の炎症・扁桃腺の腫れ・発熱・筋肉痛・関節通。これらの症状の複数が組み合わさって現れることがほどんとでしょう。
背中が痛んでも、咳を多くしているからしかたがない・いつものことことだからと甘く見ないください。
いつもの風邪ならば症状の回復とともに背中の痛みなども治っていきます。
ところが肺炎でも背中に痛みを覚えることがあります。咳の他にも、胸が痛い・血痰・倦怠感・息切れなどがある場合は医師の診察を受けましょう。
もし、すでに診察を受けたあとで風邪と診断されていたとしても、症状を説明して相談してみましょう。
肺炎は急激に悪化する場合もあり、油断すると命を落としかねない病気です。風邪と診察を受けても症状が改善しなかったり、長引いている場合は再診することをおススメします。
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