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ウイルスは生物ではない?生物との違いと共通点とは

2017.12.18

インフルエンザなどでおなじみのウイルス。細菌とはどう違うのでしょうか。

また、ウイルスは「生物ではない」と言われる一方で、生物との共通点も持っています。
世界中で研究が進められているものの、まだまだ謎も多いウイルス。生物との違いや共通点について調べました。

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ウイルスは生物ではない?生物との共通点、相違点

ウイルスと細菌は混同されがちですが、細菌には胞壁・細胞膜など細胞小器官がありますが、ウイルスにはありません。

「生物」とされる定義には次の5つのポイントがあります。

(1)細胞により構成される
(2)外から取り入れた物質を自分の体の成分に構成し直す(同化)
(3)刺激に対して反応する(応答性)
(4)自分自身でエネルギーを転換できる
(5)自己増殖することができる

ウイルスには(1)~(4)が該当しないので、「ウイルスは生物ではない」と定義されているのです。

しかし、増殖する部分をみると生物と判断できるとする学者も存在します。

ウイルスは遺伝情報を伝えるDNAかRNAのどちらかを持っており、遺伝子の周辺はカプシドと呼ばれるたんぱく質が殻のように覆っています。

一部のウイルスは、その外側にエンベロープと呼ばれる皮膜を持ちます。

ウイルスと生物の共通点は遺伝子の有無。増殖方法には違いが

理科の教科書で見た細胞の図を記憶しているでしょうか?

細胞膜に包まれた塊の中に、細胞核があり周辺にミトコンドリアやゴルジ体などが取り巻いています。

植物であれば葉緑素も含まれます。

しかし、ウイルスはこのような構造がありません。

DNAは持っているものの、細胞の構造を持たないウイルスは生物と言えるのか、生物の定義とは何なのでしょう。

DNAやRNAといった遺伝子があれば生物であるというのなら、ウイルスも生物ということになります。

また、生物の増殖には細胞分裂や生殖といったいくつかの方法があります。

自分の複製を自分で作ることができるのが生物です。

ウイルスは増殖ができますが、他の細胞に取りつき、乗っ取ることで増殖するため他の生物とは同じとは言い難いのです。

ウイルスは生物との共通点を獲得していく進化の過程?

ウイルスは進化ともいえる仕組みを持っています。増殖する中で、変化させることができるという意味です。

遺伝子を持ち、変化させていくことができるということは、今後の進化によってウイルスが細胞膜を持つようになる進化の途中である可能性があることになります。

現在は「生物」の定義に当てはまらないウイルスですが、数億年後にはそのウイルスから進化した「細胞性」の生物が生まれてくるかもしれないのです。

2006年の科学雑誌サイエンスに、ヒトの腸にいる細菌についての解析結果が出されました。それによるとヒトの腸には10兆~100兆個に及ぶ細菌が存在していることがわかりました。

それらの細菌が持つ遺伝子は、ヒトに存在する遺伝子の100倍以上もの数になると推測されるのです。

それほど多く存在している腸内細菌の働きも加わることで、ヒトが本来持ちえないアミノ酸やビタミンなど多くの代謝物を生み出すことが可能になっているのです。

ヒトが生きていくためには、目に見えないミクロの世界の助けが非常に重要になることに驚きますね。

ウイルスは生物との共通点も持ち合わせた存在

ウイルスは遺伝情報を持つ核酸をタンパク質が殻のように取り囲む形で構成されています。

ウイルスは自身で増殖することができないので、別の生きた細胞に取りつくことで増殖します。

この自己増殖できないことから厳密には生物とはいえないと言われるのです。

しかし、生物と同じような振る舞いをすることもあります。

感染性のウイルスは、たびたび突然変異によって自信を変化させることで治療薬に対する耐性を獲得します。

ウイルス同士での遺伝子交換のみならず、異種生物からの情報も得て全く別のウイルスに生まれ変わることができるのです。

一方の細菌は、生物としての定義を持ち自らの遺伝情報を使って、自己増殖することができます。

ウイルスに比べると「自立した存在」という感じがしますね。

すべての生物はエネルギーによって活動している

全ての生物は、エネルギーを利用することで生存しています。

そのエネルギーの源となるのは太陽です。

太陽のエネルギーによって植物は成長し、植物を食べることで草食動物が、さらに肉食動物が捕食するという循環が行われるのです。

つまり、命を生み出し生かしているのは太陽だとも言えます。

太陽から受け取ったエネルギーを蓄えるために、生物の体内にはATPという物質があります。

ATPにエネルギーを蓄えて、必要なときに分解・放出して生物は活動するのです。

そして、変化する環境に適応して生き抜いていきます。

生物は皆、他の動物のと競争の中で生存することを獲得してきました。その競争に負けるということは、つまり「種の絶滅」に至る可能性があるのです。

そうならないために、次々と変化する環境に適応し、その都度自分たちの体を作り変えて生きながらえてきたのです。

その進化が出来ずに絶滅した生物は、過去にたくさんいたことでしょう。

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