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日本の男尊女卑意識は歴史的に根深い。反面、家庭ではその逆も

2017.9.14

日本は歴史的にも男性優位の「男尊女卑」社会。しかし、近年は女性の社会進出が進み、女性の影響力も増しています。

ただ、法律上は、男女の雇用は等しく扱われるべきというものの、まだまだ道半ばです。

社会における男尊女卑、家庭内の女性の立場……日本女性が感じてきた男尊女卑とは?

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日本の男尊女卑意識が現れた新聞記事。女性の地位向上への歴史

現在でも日本社会に根強く残る男尊女卑の風潮。戦後は欧米の影響も受け、改善された部分は多くありますが、それでも世界的に見ても日本は男尊女卑の傾向が強い国と言えます。

戦前の女性の社会的地位の低さを感じさせる新聞記事を紹介しましょう。

1924年11月25日の朝日新聞に、電車の車掌に女性が採用されたという記事が掲載されました。

女性が社会進出した話じゃないか、と思われるかもしれませんが内容はというと……。

・女性車掌なら客がおとなしくするだろう
・女性は給料が安くても文句も言わず、おとなしく従うだろう

というような内容。現在の女性たちなら、馬鹿にしていると憤慨することでしょう。ネットでも非難が殺到する可能性大ですね。

また、女性の制服姿に対しても猥雑とも取れる描写がされるなど、女性の社会的地位の低さを感じさせる記述もありました。

日本の男尊女卑は長い歴史の中で強く根付き、今も続いている

日本は古くから男性が優位の「男尊女卑」という考え方が根強くあります。

戦後、社会情勢が変化する中で女性の権利を認めようという動きが出始めました。

とはいえ、長く続いた男尊女卑の考えは根強く、女性に責任ある仕事を任せることはできないという社会的な風潮は続きます。

1985年になって、ようやく「男女雇用機会均等法」が作られ、法律上は就業において男女を差別せず、平等に雇用すると定められました。

その後、女性の社会進出や共働き世帯の増加で、女性の意見影響力をもたらすように少しずつ変化しています。

しかし、長く続いた男尊女卑の意識は、未だ払拭されておらず性差別にるハラスメント行為も後を絶ちません。

「女性はお茶汲みとコピー、買い物などの雑務をしていればいい」という考えから、完全に脱していないのが日本社会の現状なのではないでしょうか。

欧米から見た日本女性たちは男尊女卑の被害者として映った

欧米から見ると、日本は「男性が優位で、女性が差別されている」と感じます。

イギリスの社会人類学者ジェフリー・ゴーラーは、日本における男女の性差に対して次のように述べています。

・男性は成長すると攻撃的な訓練を許され、女性の自由はなくなる
・男性は命令する権利があるが、女性は愛されるものの、立場は低く蔑まれる
・男子は幼児でも、母親も含めた女性よりも上の立場にある
・男子は母親を侮辱したり、攻撃的な言動をすることがある
・母親が身を守るためにできることは、甘いものを与えるくらいしかない

ベネディクトやゴーラーといった人類学者は、男尊女卑は日本文化が持つ特質だと考え、これを是正する必要性を考えました。

戦後改正された教育基本法において、男女共学や家庭科を性差なく教育することなどは、この考えが根底にあります。

アメリカから見た過去の歴史の中の日本女性は、日本人が思うよりもずっと「男尊女卑によって虐げられていたと」と見えるのです。

日本は男尊女卑ではない?家庭では女性が独裁者であることも

「日本は長い歴史の中で、男尊女卑が続いてきた」というイメージは強いですが、本当にそれだけでしょうか?

江戸時代から伝わる古典落語には、亭主の手綱を取る、しっかり者の女房がたびたび登場します。これは、一般庶民の生活をリアルに切り取った描写であるからにほかなりません。

日露戦争当時、日本を訪れていたイギリス人写真家は、日本で見た家庭のようすを次のように伝えています。

「日本の女性は、家庭を優雅に支配している。夫は従順な妻を従えているつもりだ。しかし、実は、女性が巧妙に夫を支配している」

そんな女性像に心当たりはありませんか?

一見弱く見えて、実は支配力を持った女性がいたところに、欧米の男女平等思想などが流れ込み、女性はさらに強くなったというのです。

加えて、給料が銀行振り込みになると、給料日に現金の入った封筒を妻に手渡すことで保っていた威厳が失われたことも女性が強くなった一因ではないでしょうか。

社会的に残る男尊女卑傾向の反面、家庭の中では男性の地位が弱くなっている…と見る向きもあるようです。

男尊女卑の歴史は男性の抑圧された感情が作り上げた?

なぜ男性は、職場で女性を軽視した言動を取ってしまうのでしょうか。

考えられる理由の一つが、女性を蔑視する男性自身が、上司や同僚から見下されている可能性です。

心理学用語では「攻撃者への同一化」という働きがあり、自分が経験した無力感や屈辱感などを自分より弱い存在に向けて与えることで、自分の不安や恐怖を打ち消そうとするものです。

いじめられていた子供が、自分よりも弱い子供をいじめるようなもの。親からの虐待を受けて育った子供が、成長すると自分の子供に虐待をするのも、同じメカニズムだと考えられます。

また、根本的に男性は幼いころから「男の子」であるというだけで、制限される興味や、感情の抑圧を強いられることがあります。

女性の場合は、おおらかに感情を出すことが多いですから、女性に対しての羨望の気持ちが相反する攻撃的・威圧的に現れたものが男尊女卑になったのではないでしょうか。

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