自閉症のコミュニケーションには絵カードが効果的!その作り方
2017.11.14
人とのコミュニケーションが苦手な自閉症にとって、絵カードは言葉と同じなのです。
目からの刺激に対する理解が得意な自閉症にとって、絵カードはとても便利なアイテムです。
そこで、効果的な絵カードの作り方についてご紹介致します。
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記事の概要・目次
自閉症児の絵カードの作り方って大変?
言語がまだない、コミュニケーションが苦手な自閉症児にとって、絵カードを活用することは、とても有効的な手段です。
彼らは、絵カードによって先の見通しを持つことができたり、次の行動もスムーズに行うことができるのです。
特に、まだ幼少の時だと、理解の認識が浅く、身の回りの支度にも時間がかかりますよね。
そんな時にも、自分の身支度を示す絵カードを使うことで、その順番通り動くことが出来たりします。
これにより、お母さんも本人も登園前の朝のストレスが少し軽減されるのではないでしょうか?
さらに、絵カードに慣れてくると、その後の指示やスケジュールにもどんどん活用することができますよ!
自分で作るのが苦手という方でも、インターネットなどでも販売されてますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
自閉症支援のための絵カードの作り方とは
自閉症の支援のために絵カードはとても有効的ですよね。
では、この絵カードはどのように作ったら良いのでしょうか?
自閉症の支援のために使われる絵カードは、インターネットなどによっても販売されています。
ただ、自分で作成すれば、コストも安く済みますし、その個人に合わせたカードを作ったりとバリエーションも豊富になります。
絵カードに必要なイラストをインターネットのフリー素材より使用すると簡単にできますよ。
自閉症の絵カードのためのサイトもありますのでオススメです。
これを印刷して、使いやすいサイズでラミネート加工してあげれば、例えカードを折ってしまっても安心ですし、破られることもありませんよね。
ちなみに、絵カードを使ったコミュニケーションを指導している講習会などもありますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
自閉症の特性を理解した絵カードの作り方
自閉症の人たちの支援には、「視覚支援」というものがあります。
これは、自閉症の多くの人たちは、目で見えるものに対して瞬時に記憶することができるという特性を利用したものです。
これは、「写真記憶」という特性になります。
ですから、彼らに伝えたい情報はできるだけ「見える」すなわち「視覚化」するのです。
例えば、場所や時間、物、〇×(良い・悪い)など、これらをできるだけわかりやすく映像化して伝えます。
そして、これは自閉症の人たち、それぞれの理解に合わせて行わなければなりません。
絵カードはもちろん、写真や文字、具体的な物を使うことも有効です。
自閉症の人たちは、真面目なので目に入ってしまうと、それをやらなければならないと判断します。
だから、目からの刺激というものには、気を付けなくてならないのです。
自閉症児に絵カードをはじめる前のアプローチとは
自閉症のお子さんは、人の話を聞いて行動することが苦手です。
耳から聞いた情報よりも実際の言動が結びつかないことがよくあります。
そのため、保育園や幼稚園など集団生活ではなかなか難しいことが多いでしょう。
そのような傾向が強いお子さんの場合、視覚が優位になりやすいのです。
まずは、絵カードや現物を見せてあげることで、次の行動に移らせるということが大切です。
自閉症のお子さんは、言葉の理解が乏しい子も多いため、言葉ともの、行動うまく結びつかないのです。
そのためパニックを起こしてしまうことにもなります。
それにより、ストレスを抱えてしまうことにもなるので、気を付けましょう。
自閉症のお子さんに絵カードをはじめる前のアプローチとしては、まずは現物を見せていく方法からはじめるのがオススメです。
好きなお菓子やおもちゃなど、自閉症の子がそれを理解した上で行動に移ると良いでしょう。
自閉症の支援にはどんな絵カードが必要か?
まずは、表情が一目でみてわかりやすい絵カードを作成するのはオススメです。
笑う、泣く、怒る、困るなど、表情の絵カードは相手の気持ちを理解するためや、自分の気持ちを伝えるためにも有効的です。
彼らは、自分の気持ちをうまく伝えることができないことでパニックを起こすこともあるのです。
そして、相手の気持ちを汲み取ることも苦手なのです。
それから、動作の絵カードも必要です。
食べる、眠い、手伝って、など動作の絵カードを使うことで、自分の要求や困っていることを伝えることができます。
また、絵カードによって禁止事項を伝えることも大切です。
「走らない」「物は投げない」のような禁止事項は伝えるのが難しいのです。
「歩きましょう」「ゆっくりおきましょう」といった反対言葉で伝えるのも良いでしょう。
例えば、走る絵カードや、投げる絵カードに〇×(良い・悪い)のシールを上からすることでも、ダメということを伝えることもできます。
ダメなことがなかなか伝わらないときは、ぜひ試してみてくださいね。
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