子供の喉に刺さった魚の骨。「○○を飲み込め」は間違い!
2017.9.10
子供の喉に魚の骨が刺さってしまった!まずはご飯を一口飲み込んで!…というのは間違いなんです!
少し様子を見て、自然に抜けないようであれば病院で抜いてもらうのが一番確実。
食べるときに、ほんの少し気をつければ魚の骨なんか怖くありませんよ!
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記事の概要・目次
子供が魚の骨を喉に差したら。医者に取ってもらうのが安心
あなたは子供の頃に、魚の骨が喉に刺さってしまったという経験がありませんか?
昔はすぐに「ごはんを飲み込め」と言われましたが、現在は誤った対処法の代表格。
では、子供に魚の骨が喉に刺さったら、どう対処するのがいいのでしょうか。
◆病院を受診して、医師に取り除いてもらう
口を開けても見づらい場所や奥に刺さっているときは、無理に取ろうとせずに必ず医師の処置を受けましょう。
口の中や喉の粘膜を気づ付けてしまうかもしれないからです。
◆大人が口の中を確認して、ピンセットや箸などを使い取り除く
見える場所に刺さっている魚の骨は、ピンセットや箸で取り除けます。ただし、口の中を傷つけてしまうと炎症を起こす原因にもなりますので、無理に取ろうとしないでください。
小さい骨や、ごく細い骨は自然に抜けることも多いので、刺さったからといって慌てて取らずに、少しの間様子を見てもいいでしょう。
子供の喉に刺さった魚の骨。民間療法は正しいの?
子供が魚の骨を喉に刺したとき、昔は「ごはんを一口丸飲みしなさい」と言われたものです。
こうした民間療法には間違いも多く、より悪い状況にしてしまうこともあるのです。
◆ご飯を一口飲み込む
小さな骨では、上手くいくことがあるかもしれませんが、骨を深く押し込んでしまったり、ひっかけて傷を大きくしてしまうことがあります。傷から炎症を起こすこともあるので、ご飯を飲むのはやめた方がいいでしょう。
◆お持ち・こんにゃくゼリーを丸飲みする
ご飯と同じく失敗する可能性のほか、喉に詰まらせて窒息する可能性があります。飲み込む力が弱い小さい子供や高齢者では、そのリスクがより高まりますので絶対にやめてください。
◆酢でうがいして飲み込む
「酢が骨を柔らかくする」というイメージのせいか、中国の民間療法で行われるようです。しかし、酢でむせてしまいそうで、あまりオススメできませんね。
◆水でうがいする・放置する
うがいの場合も、たまたま取れることあっても確実性は低そう。放置していても、つばを飲み込んだりしているうちに自然と取れることはあります。
少しようすを見て、痛みが続くようなら病院で取り除いてもらい早くスッキリしたほうがいいでしょう。
子供が喉に魚の骨ひっかけた!病院は何科が専門?
喉に魚の骨が刺さった場合、病院は何科へ行けばいいのでしょうか。
近くにあれば耳鼻咽喉科が望ましいのですが、内科や歯科医院でも対応できます。急を要する場合であれば専門の科がではなくても、事前に電話で確認するといいでしょう。
喉の入り口付近であれば、すぐに取り除けることがほどんどです。
奥まった場所に刺さった場合は嚥下反応(喉の奥に何かを入れると「オエッ」とする反応)があるので、吸引する麻酔が必要になることもあります。
診察・処置の費用は、ピンセットなどで取り除くことができれば1000円程度。スコープや麻酔を使ったものになると1万円近くかかることもあるようです。
小さな骨でも喉に刺さると不快なもの。子どもであればなおさらです。
たかが魚の骨と思わず、早めに病院で処置してもらうことをおススメします。
喉に刺してしまう魚の骨、どんな魚が多いの?
日本の食卓に上る魚は実にさまざま。その中で、骨を喉にひっかけてしまいやすい魚はあるのでしょうか。
ある病院で、喉に刺さった骨を抜く処置をしたのは、どんな魚があったのか聞いてみました。
・タイ
骨が大きくて硬いため、刺さると深くて抜けにくい
・アジ、サバ
太さの違う大小の骨がある
・ウナギ
意外なことに、骨が薄く短いウナギ。見つけにくいので、ファイバースコープによる処置が必要になることも
・サケやサンマ
骨が刺さりやすいというわけではなく、食べる頻度が高いので喉に刺さる事例も多いようです
・カレイ
骨が多く、食べるのが苦手な人も多いのではないでしょうか。子供には、あらかじめ大人が骨を外して食べさせる方がいいかもしれませんね
魚には脳を活性化するDHAなどの栄養もふくまれていますので、骨が面倒だからと敬遠するのはもったいない。骨には注意しながら、おいしくいただきましょう。
喉に魚の骨が刺さらない食べ方は?調理での工夫もオススメ
魚の骨を喉に刺してしまわないためには、どんなことに注意したらいいのでしょうか。
やはり基本は「よく噛んで、ゆっくり食べること」でしょう。
口に入れる前に、よけられる骨は取り除き、よく噛んで食べれば骨があっても飲み込む前に気が付くはずです。
一度にたくさん頬張ったり、掻き込むように早食いをしていては、うっかり骨を飲み込んでしまうリスクが高くなります。
子供や高齢者がいる家庭では、調理前に骨を取り除いておくのもいいでしょう。最初から骨がついていない状態で売られている切り身などもあります。
骨が細い魚は、圧力鍋を使った調理で骨ごと食べられたり、缶詰なども同様です。
ただし、柔らかく調理されていても荒い骨が残っている場合がありますので、ゆっくり食べるのが一番ではないでしょうか。
よく噛んで食べれば消化にもいいし、満腹感も得られます。
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