食事中に料理の写真を撮るのはマナー違反?気になる疑問解決!
2017.8.22
最近飲食店でよく見る光景があります。提供された料理を写真に撮ることです。
いろんな角度で料理をパシャパシャ撮ったこと、あなたも一度はあるのでは?
食事中に撮る料理の写真はマナー違反になるのかについて調べました。
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記事の概要・目次
飲食店で食事中に写真を撮る際のマナーとは?
店内で写真を撮る際にはマナーがあります。写真で撮って良いもの、避けるべきものがあるのです。客としてお金を払ってきているのだからと言って、何でもかんでも写していいものではないということを知っておきましょう。
飲食店で写真を撮って良いもの、
・お店の外観
・テーブルにあるメニューや調味料
・提供された料理
に限られると思います。
お店の外観はそもそも誰もが目にするものですし、メニューやお料理も、店のサイトで紹介されている場合も多いので問題ないでしょう。以上の3点については、もし撮影したとしても許される範囲だと考えられます。
反対に撮影を避けるべきものについてですが、これはプライバシーにかかわるものというのがポイントです。
・店員や他のお客さんの顔や容姿
・店の内装や設備
などがあげられます。故意ではないにしても、知らない人の顔が写った写真をネットにアップしたらそれこそ問題ですよね。
万が一写り込んでしまった場合は、顔にスタンプやモザイクをかけるなどの配慮が必要です。店内の内装や設備などはお店の所有物にあたります。撮影は避けた方が無難でしょう。どうしても撮影したい場合は、お店に撮影の許可を得てからするようにしましょう。
飲食店の本音とは?食事中の写真撮影マナーの是非!
最近は、食事を取る前にまずは写真を撮ってから!の方をよく見かけるようになりました。料理の写真や食事風景を撮って、SNSにアップするのです。しかしその行為も、お店によっては迷惑な場合があります。
都内のあるフランス料理店。こちらのお店は取材などの類は基本的にお断りしているとのこと。しかし無断で撮られた写真がSNS上にアップされ紹介されたりする状況に頭を悩ませていました。写真を撮るお客様に「写真は・・・」と遠慮してもらっても効果は無く、それを見た雑誌やテレビ局から取材の依頼をされることも。なんとも心苦しいと胸の内を語ります。
天ぷら店の店主の話では、天ぷらを揚げている側から、パシャパシャと写真を無断で撮るから、火傷でもされないかと毎回ヒヤヒヤすするそう。お店としては落ち着いてゆっくり天ぷらを味わって欲しいのに、天ぷらを出すたびに携帯で写真を撮るのは粋じゃないしカッコ悪いと言います。
またある焼き肉店でも、写真を無断でアップされたことによってある問題が起こったといいます。ユッケ問題が一時期ありましたが、そのお店では、正式な禁止通達があるまで、主に常連客に対して生肉の提供を行っていました。
ただメニューには「店員までおたずねください」という一言を添え、聞かれたら出すという形にしていたのです。普段は常連客のみが知るサービスだったのですが、噂を聞きつけたお客様で急に増えたそうです。
Twitterで、「まだレバ刺しが食べれるお店」として紹介されたのが原因だったのです。それから来店したお客様に説明するのも一苦労だったため、それ以降は店内での写真撮影を禁止したのです。宣伝効果がある一方、やはりお店側も様々な苦労があるんですね。
飲食店で食事の写真を撮るのはどうしてダメなの?
食事の写真を撮るのは何がいけないの?そう思われる方も多いのでは。そもそも食事中に写真を撮る行為自体、電車内でお化粧をしている女性と似たようなものです。行為をしている本人は恥ずかしいとも他人に迷惑をかけているとも思っていないものです。
確かにその行為が許せるかどうかは、人それぞれとも言えます。自分が良いと思っている行為も、他人には迷惑なことってよくあることです。しかしながら、料理が運ばれているのに手を付けず、スマホをいじって写真を撮る行為自体、食事中のマナーとしてはどうでしょうか。
マナー違反でもありますし、万人ウケしない行為である以上、写真を撮らない、もしくはどうしても撮りたい場合は相手に一言かけた方が嫌な思いをせずに済むのではないでしょうか。高級レストランではドレスコードに加えマナーが必要になりますが、それは庶民的な店であっても同じではないでしょうか。人に迷惑をかける行為だけは避けたいものです。
食事中に料理の写真を撮るのは日本人だけ!?
外食をした際に注文した料理を撮影する人がどのくらいいるか知っていますか?男女200名を対象にしたあるアンケート調査によると、全体の約半数、なかでも20代の女性に関しては実に7割もの女性が料理の撮影をすると答えたのです。
料理がきたらまずは撮影会。これが普通になってきているんですね。日本人が見慣れているこの光景ですが、外国人から見ればとっても不思議なんだそうです。
観光でやってきたイギリス人男性もその一人。「そもそもレストラン内で写真撮影なんてマナー違反だし、料理を撮ること自体考えたこともない」
またアメリカ人女性も日本人のこの光景に驚きます。「レストランで隣にいた若い女性たちが確かに撮影していたけど、どうして料理だけを写すのかしら。記念に写したいなら、料理じゃなくて、友達や自分を撮るでしょう?」
オーストラリアからきた観光客は「その手があるの?じゃ今度お寿司を食べに行ったときに撮って友達に見せるわ」と逆に感心してしまうほど。外国人からすれば、料理を撮る日本人がどうしても滑稽に見えてしまうのかもしれません。
出された料理は写真を撮らずにすぐに食べることが一番の礼儀!
何事にもマナーがありそれによって秩序が保たれています。いつどんな時でも、常に他者への気配りや思いやりをもったマナーが必要不可欠なのです。不快感を与えず好感を与えることが大切であり、少しでも不快に感じる人がいるならすぐにその行動を止めるべきです。
許容範囲は人それぞれですが、飲食店は料理を食べる場所。温かい料理は温かいうちに、冷たい料理は冷たいうちにいただくのがマナーです。「金を払っているのだからこちらの自由」ではないということを知っておく必要があるのではないでしょうか。
TwitterやFacebookで「いいね!」が欲しい、リア充アピールしたい、そのために料理が作られているわけではないですよね。作り手が手間暇かけた愛情ある料理が、その写真撮影によって美味しさが奪われてしまうということになるのです。
食べることは生きることです。和食だけでなく、様々な料理を味わうことができる美食の国・日本。世界に誇れる食文化を持つ国に生まれた私たちが、世界から見て褒められない行為をするのはどうでしょうか。マナーを守り、楽しい食事を心掛けたいものですね。
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