乳児の熱に冷えピタはアリ!?その注意点と熱の対処法
2017.8.29
乳児が熱を出したとき、つい熱を出した時によく貼る「冷えピタ」を使いがちですよね。
でも、これって実は乳児にとってはあまり効果がないのかも!?
そこで、乳児に「冷えピタ」を貼る時の注意点と熱の対処法についてご紹介致します。
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
初産は予定日を超過しやすい!リラックスして赤ちゃんを待とう!
初産の場合、赤ちゃんが産まれてくる予定日よりも遅れて産まれてくることがあります。 初めて出産を...
スポンサーリンク
記事の概要・目次
冷えピタは乳児の熱には効果がみられない!?
乳児の場合、まだ自分の体温調節の機能があまり発達していません。
ですから、暑いところに長時間いるだけでも、それまではすごく元気だったとしても、すぐに体温が上がってしまうものなのです。
この時、乳児が熱を出したら慌てて冷えピタなどの熱さまし用のシートを貼って、体を冷やそうと考えがちですよね。
しかし、乳児の場合は冷えピタなどの熱さまし用のシートを貼っても、それほど熱を下げる効果が見られないときもあるのです。
これは、冷えピタなどの熱さまし用のシート自体に熱を下げる効果は無いからです。
なので、乳児が熱を出したからと、おでこにシートを貼って冷やしても熱がすぐに下がるとは言えないのです。
冷えピタなどの熱さまし用のシートは、表面を冷やすことで、その貼った場所の熱を奪うものなのです。体温調節がうまくできない乳児にとっては、それほど効果は期待できないかもしれませんね。
乳児の発熱時に使用する冷えピタの危険性と注意点
熱が出た時には、よくおでこなどに冷えピタを貼りますよね。これって、赤ちゃんが熱を出した時にも使うというお母さんは多いのではないでしょうか。
しかし、乳児が熱を出した時に冷えピタを使用する場合は注意が必要なのです。
それは、冷えピタの粘着性です。
以前、熱を出した乳児に冷えピタをおでこに貼った状態で、お母さんが乳児の側を少し離れた間に、冷えピタがずれ乳児の口と鼻を塞ぐという事故があったそうです。
ですから、赤ちゃんのおでこに冷えピタを貼った時は、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
ちなみに、冷えピタは貼った場所を冷やして熱を奪う効果はありますが、熱を下げる効果はないのです。
なので、例えば夏の暑い日などに背中や首に貼ってあげる使い方も良いかもしれませんね。
暑くてグズっていたのが、スーッと寝てくれるかもしれませんよ。
乳児の熱を冷やすために、冷えピタを正しく使う方法とは
乳児に発熱がみられたとき、まずは咳や鼻水などの症状はないか、食欲や機嫌はどうかなどよく観察するのが大切です。
このとき、水分はたくさん与えるようにして、熱で暑そうにしていたら衣類は薄着にして熱が逃げるようにしましょう。衣類をたくさん着せるのは逆効果です。
そして、汗をかいたら衣類や寝具はこまめに替えて、清潔にしましょう。
このとき、脇の下やおでこなどに冷えピタや濡れタオルで冷やしてあげるのは効果的です。
また、39度くらいの高熱で苦しそうにしている場合は、解熱剤を使いましょう。
そして、もしかしたら何かの病気などの可能性もあるので、はやめに病院を受診するようにしましょう。
熱が高くても、元気であればそれほど問題はないかもしれません。そのときの赤ちゃんの様子をよく観察してください。
乳児の発熱は汗が出たら冷やす!病院へ行くべき見極めとは?
乳児が熱を出したとき、汗が出てきたらその時点で体を冷やしてあげましょう。
もちろん冷やしすぎないくらいに、首の付け根などに冷たい濡れタオルや冷えピタを貼るのも良いでしょう。
急激に熱が上がっている時点で冷やしてしまうと、効果はあまりありません。
また、急に39度くらいの高熱を出したり、それが上がり下がりしている状態が続いている場合は、病院を受診しましょう。
それから、元気もなく水分や食事も取れなかったり、おしっこがあまりしないなどの場合は、熱による脱水症状の危険性もあります。このときも、すぐに病院を受診しましょう。
他にも、別の症状が見られたときは、はやめに病院を受診した方が良いかもしれません。
赤ちゃんは、自分がどのように具合が悪いのか伝えることができません。
毎日赤ちゃんを見ているお母さんだからこそ、その変化に気づいてあげられるのです。
乳児の熱には冷やし過ぎも気を付けよう!
乳児が熱を出した際に、慌てて熱を下げようと思って冷やし過ぎてしまうことがあります。
しかし、体の体温調節が自分でできない乳児の場合、これにより体のコントロールが余計に解らなくなってしまうのです。ですから、乳児が熱を出した際は冷やす過ぎに気を付けましょう。
そして、水分をたくさん与えるようにしましょう。乳児の場合、体を冷やすことは熱が下がるという効果を直接的には行われるのではありません。
体を冷やすことで、熱の暑さから少しでも快適に過ごしやすくするのを助けることなのです。
そして、冷やすというのは、服を着せずに裸で過ごさせたり、服などを濡らして着せるというやり方ではありません。
冷えた濡れタオルなどによって首の付け根や脇の下などを冷やすことで、体内の熱を冷ます手伝いをするのです。乳児の熱が下がらないときは、これをこまめに行いましょう。
赤ちゃんの熱が出ると、お母さんは心配して慌ててしまいがちですが、冷静に落ち着いて対処するようにしましょう。
もしも、普通の熱とは違うように感じたのであれば、はやめに病院へ受診するようにしましょう。
- 医療・健康