うつ病の夫にイライラ。病気だとわかってはいるけれど…
2017.9.23
うつ病を、発症してしまった夫に対して、イライラしてしまう。
「病気だから仕方がない」と、わかっていても「どうして?」「これくらいできるよね」と思ってしまい、イライラしてしまいますよね。
うつ病は、治療に時間を要します。
日々の生活だけでも精一杯なのに、うつ病の夫に気を使いながら生活するのは、大変なことです。
ですが、うつ病の治療には家族の理解が必要です。
うつ病をよく知り、時にはスルーしながら、上手に付き合い完治への道を歩んでください。
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記事の概要・目次
うつ病の夫にイライラしてしまう
心の病気は治らない、というイメージがありますが、実際は違います。
そしてうつ病は誰でもなりうる病気です。
ポジティブな思考だからとか、明るい性格だからうつ病にはならない、なんて言われますが、違います。
うつ病は誰でも発症する病気です。そして、きちんと治療をすれば、完治する病気でもあります。
夫の様子がおかしくなり、その原因が「うつ病」だとしても、不安になることはありません。うつ病をしっかりと治すためには、家族のサポートが必要です。
うつ病により、夫の変化にイライラしてしまうのはわかりますが、その気持ちを夫にぶつけるのはちょっと待って!
風邪をひいたら咳をするように、夫の行動もうつ病によるものなのです。
うつ病を理解して、夫と接するようにしましょう。
うつ病で無職の夫にイライラしてしまう
・なにもせずにボーっとしている
・動こうとしない
・気力がない
・覇気がない
・急に怒り出す
・意欲がわかないことにイライラする
・話を聞き入れない
うつ病の症状は人それぞれです。
周りから見ると「なまけている」ように見えるのが、うつ病の辛いところですよね。
うつ病により、仕事を辞めたのに、求職活動をしないで、ゴロゴロだらだらしている夫を見ると、イライラしてしまいますよね。
「職安に行って求人情報くらい見てきてよね!」と思ってしまうかもしれませんが、ちょっと待ってください。
頭ではわかっていても、何もできないのがうつ病なのです。仕事を探さなくてはと思っていても、その一歩が出ないのです。
風邪をひいて熱があり、咳をして苦しんでいる人にマラソンを走らせることはできませんよね?
それと一緒で、健康そうですが、脳が熱を出し、苦しんでいる状態なのですから、考えたり行動したりすることが、無理な状態なのです。
風邪なら熱が下がったり、咳が止まったりすると「治った」とわかりますが、うつ病は目に見えて変化を感じることが難しいです。
健康そうだけど、病人であることを周りが理解して接してあげることが一番の薬だと思います。
うつ病だとわかってはいるけど、夫を見ているとイライラしてしまう
うつ病を発症してしまったら、長期戦になることを覚悟しましょう。
うつ病の治療は、急性期 → 回復期 → 再発予防期と三段階に分けて治療していきます。
順調に進むこともあれば、3歩進んで2歩下がることもあるでしょう。
薬が合う合わないということも、投薬しながら様子をみていきますから、順調に進まないこともあるでしょう。
うつ病の治療期間はだいたい3ヶ月~6ヶ月と言われています。
ですが、実際はどの位で完治するのかは、治療をしてみないと、わかりません。
主に投薬治療を行いますが、薬を飲んだからと言ってすぐに症状が良くなるわけではありません。
薬を飲んで、その効果を感じられるのに1ヶ月程度を要すると言われています。
また、薬の副作用に苦しめられることもあります。
うつ病の夫は赤ちゃんだと思って接する
うつ病の症状を理解し、薬の作用や副作用も考慮して、夫に接するようにしましょう。
どういった気持ちの持ち方で、接すればよいのでしょうか?
友達の旦那さんが、うつ病を発症しました。
その時、友達は「旦那を赤ちゃんだと思って接してる」と話していました。
自分の価値観や、大人の常識で旦那を見てしまうと、どうしてもイライラしてしまってストレスがたまるばかりで、自分がおかしくなりそうだと感じていたそうです。
うつ病について勉強したり、お医者さんから話を聞いて、自分なりにうつ病を理解しているつもりでも、どうしてもこの病気に、寛大になることができなかったそうです。
そんな時に「夫を赤ちゃんだと思おう」と思いついたそうです。
赤ちゃんだと思って旦那を見ると、何もしないで一日中ゴロゴロしていても、気にならなくなったそうです。
ご飯を食べなくても、いきなりイライラして怒り出したとしても「赤ちゃんだから仕方ない」と思うようにしたそうです。
もちろん、うつ病の夫に全くイライラしなくなったわけではありませんが、気持ちが随分楽になったそうです。
夫もうつ病の自分にイライラしている
うつ病の夫に対してイライラしてしまうでしょうが、本人もまた、うつ病の自分に対してイライラしているのです。
・なにかをしなければならないことはわかっているけど、動けない
・働けないに後ろめたさがある
・ダラダラしてしまう
・しにたくなる
・このままよくならないんじゃないかと焦る
・薬の副作用がつらい
うつ病は本人も支える家族も精神的に追い詰められてしまいます。
病気ゆえの症状であると理解していても、常に広い心で受け止め続けるのは難しいですよね。
経験談などを聞いていると、3年、5年と治療をしている人も少なくありません。
薬により安定し、職場復帰することができても、また何かストレスを感じ、うつ病が悪化するかもしれないという不安が付きまとってしまいます。
ダラダラしているように見えますが、夫は一家の大黒柱として家族を支えなければならないのに働けな自分を責めています。
自信喪失しています。
そんな時に「○○したら?」などと、責めるようなことは言わないようにしましょう。
気持ちを切り替えながら、上手にうつ病と付き合って行ける道を、探してみましょう。
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